コラム・指導日記②                     入野自由さん、宮野真守さん、・・・そして

■もう10年も前の話になりますが劇団ひまわり時代、入野自由さん出演のミュージカルに楽曲を提供し本人に歌の指導をしたことがありました。『千と千尋の神隠し』のハク役で話題になった直後のことでした。高音を多用したスローバラードの難曲でしたが、1フレーズずつ歌って聞かせてあげると一発で覚えてしまい、その感の良さや器用さに驚いてしまいました。

同じ事務所の宮野真守さんも、多田葵さん(私が応援した最初のアニー役。アニー以降声の出演で活躍)も、感の良さや歌のうまさは抜群でした。声の仕事をする人は、耳がいいし、感がいいし、歌が上手い方が多いですよね。

 

■そして1年くらい前、あるお母様から「滑舌が悪いので、直させたい」との相談がありました。実際に台詞を聞いてみると、本読みが苦手でたどたどしい読みでした。その後、約1年間頑張って私のレッスンに毎週通い続けました。

A4のプリント4枚、ビッシリ書かれた小説の朗読に3ヶ月かけて取り組んでもらいました。洋画のシナリオを使って相手役に想いのたけをぶつける難しい長台詞に2ヶ月かけて取り組んだこともありました。「信頼しているからこそ許せない」といった複雑な気持ちを表現し、しかもマイクにも乗る「声の成立」に配慮した取り組みでした。

しかしその間、オーディションの結果がまったく出ず、別の道も模索していたようでした。

 

■先日、マネージャーから映画の声の仕事でメイン役の「おススメの子」を求められました。個性的な役で、真っ先にその子の声が思い出されました。そして、1年間の地道な頑張りで、声の仕事も何とかギリギリ対応できるレベルに達していると思えて推薦してみました。

さて、その映画のお仕事の結果は・・・。書類が通り、そしてオーディションにも見事合格、大役をものにしました。皆さん、日々の取り組みはちゃんと頑張って努力していますか? その努力は目的意識のある必要な努力になっていますか? いつ出るかわからない結果を目指すのは大変だと思いますが、頑張った人ならわかる「自分の成長」が励みになるはずです。すぐに諦めずに、ぜひチャンスを掴み取ってください!