コラム・指導日記③                     活躍していても、それぞれの悩みが

■昨日、都内のスタジオでプライベートレッスンをしました。その子は誰もが羨むようなメジャーな出演をいくつか経験していて、力量的にも相応の実力を持っています。しかし、会ってみると浮かない表情が少し見てとれました。

「先生のレッスンは受けたかったけど、ここのところ大きな出演が決まらずいい報告ができなくて会いづらい」という事だったようです。

 

■まだ仕事らしい仕事をやったことのない初心者が聞けば、贅沢な話に聞こえるでしょうが、仕事をやり始めたら始めたで、それぞれの段階でプレッシャーがあり、特に目立った出演をしたら周囲の目も厳しくなり、相当な負担も感じることがあります。プレッシャーや孤独に耐えきれずに命を絶ってしまった芸能人もいるくらいですから。

 

■レッスンでは、2次3次とオーディションに勝ち進むことができるくらいの実力を付けてもらおうと、年齢的には一歩進んだテクニックに挑戦、新たな発見を楽しんでもらいました。例えば親子設定だったら、自然な振る舞いや会話の中にも、親子の信頼関係や日常の空気を醸し出す演技にチャレンジしました。

 

■それと同時にレッスン後、本人や保護者様とコミュニケーションの時間を極力取るようにしました。様々な不安や悩みを受け止め、安心して前に進めるようにして差し上げることも、長年業界にいる私の使命と思っています。無駄な悩みはなるべく背負い込まずに、前向きに取り組んでこそ意味のある職業のはずです。気ままなコラムで申し訳ありませんが、みなさんの取り組みの一助となれば幸いです。